留学カナダ・オーストラリア徹底比較

カナダ VS オーストラリア

留学・ワーホリで、カナダとオーストラリアを比較されている方は多いと思います。この2つの国は治安もよく語学学校も多くあるため留学におすすめです。ブロッサにご相談に来る方でも、この二カ国に留学される方が一番多いです。またワーホリビザも取りやすいため、ワーホリでも人気です。

カナダとオーストラリア、どちらも英語を勉強するには非常に良い環境です。そういった面では、どちらの国に行っても、それぞれ満足した留学生活を送ることができるでしょう。ただ国の特色を比べてみると、どちらの国が合うかは人によって違うかもしれません。

カナダ・オーストラリア比較表

二カ国の留学・ワーホリで気になるポイントをまとめた、どこよりも詳しいカナダVSオーストラリア留学比較表です。あなたには、どちらの国が合っているでしょうか?

※カナダドル$1=85円、オーストラリア$1=87円

  カナダ

オーストラリア

都市 人気の都市はトロント、バンクーバーです。他にカルガリー、ビクトリア、オタワ(首都)、モントリオール、ケロウナなどがあります。 人気の都市はシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストです。他にケアンズ、パース、キャンベラ(首都)などがあります。
気候 東側のトロントは、夏は暑く冬は寒いですが、北部ほどではありません。月の平均気温は、夏は27℃、冬は-5℃。ただし最低気温は-30℃とかなり冷え込みます。

西側のバンクーバーは東京と似て温暖な気候です。月の平均気温は、夏は22℃、冬は1℃。冬は雨が多いです。

カナダは寒いイメージがありますが、西側は温暖で過ごしやすいです。

シドニーはの月の平均気温は、夏は26℃、冬は8℃。メルボルンは冬が6℃と少々寒いですが、似た気候です。日本に比べると冬でも過ごしやすい気候です。

ブリスベン・ゴールドコーストの月の平均気温は、夏は30℃、冬は10℃。夏は暑く、冬でも温暖な気候です。

ケアンズの月の平均気温は、17〜31℃、年中夏です。

公用語  英語
フランス語(ケベック州)
英語
英語 文法や単語はアメリカ英語に近い。発音はアメリカよりクリアで聞き取りやすい。 文法や単語はイギリス英語がベース、オーストラリア特有のアクセントや発音がある。
ビザ 観光 6ヶ月まで
学生 6ヶ月以上
ワーホリ 1年(通学は同じ学校で6ヶ月まで。学校を変更すれば1年可能)
観光 3ヶ月まで
学生 4ヶ月以上
ワーホリ 1年(通学はトータル4ヶ月まで。学校を変更しても5ヶ月以上は不可、セカンドワーホリ利用で最大2年まで滞在可能)
授業料 1ヶ月 $1,235
3ヶ月 $3,294
6ヶ月 $5,610
12ヶ月$10,812

※上記は平均的な学校の一例です。学校やプログラム、授業数によって異なります。全体的にカナダの方がオーストラリアより安いです。

1ヶ月 $1,242
3ヶ月 $3,456
6ヶ月 $6,222
12ヶ月 12,036

※上記は平均的な学校の一例です。学校やプログラム、授業数によって異なります。全体的にオーストラリアはカナダより高めです。

学校の
雰囲気
カナダはオーストラリアに比べるとしっかり勉強したい真面目な人が多いです。そのためオーストラリアより落ち着いた雰囲気があります。 旅行やマリンスポーツなど勉強だけではなく、色々と楽しみたい人が多いです。気候や国民性もあるのかもしれませんが、にぎやかで明るい雰囲気です。
日本人 学校:学校によって異なる、3〜30%くらい。

街:バンクーバーは、以前は日本人が多いと言われておりましたが、最近は少なくなっています。日本人が集まるコミュニティなどを除き、多く感じることはないと思います。またトロントなど他の都市で日本人が多いと感じることはないでしょう。

学校:学校によって異なる、3〜30%くらい。

街:街を歩いていて、特に日本人が多いと感じる都市はありません。ただ日本人のワーホリ人口が多く、集まりやすい傾向にあるためエリアによって多く感じることがあります。仕事で日本食レストランで働く、シェアハウスで日本人同士住むというところから日本人の輪が広がります。

ボランティア 多くの場合、自分でボランティアサイトなどで探します。ハリウッドスターを多く見られる国際映画祭のボランティアが人気です。 学校のプログラムにて、自然保護、ベビーシッター、日本語教師ボランティアなどがございます。その他にもご自身で探すことももちろんできます。
インターン 法律により、語学学校でインターンのプログラムが提供できなくなりましたが、企業体験、ボランティア体験などと名前を変え、中身はインターンと同様のプログラムがあります。

中級レベルからの参加が可能ですが、英語力や経験によってできる仕事は異なります。

学校のプログラムにて、様々な企業、ショップ、レストラン、観光地、学校などがあります。

中級レベルからの参加が可能ですが、英語力や経験によってできる仕事は異なります。

旅行 国土が広いため国内旅行を満喫できます。

海外は国土続きのアメリカが人気です。シアトル、ニューヨークなどは夜行バスもあります。メキシコなどの南米も安く行くことができます。

国土が広いため国内旅行を満喫できます。

海外は国土が続いている国はないので、飛行機に乗ることになります。 ニュージーランドが近いので旅行をされる方が多いです。

生活費 個室で市街地に住む場合の1ヶ月の家賃です。 

トロント:約 $500
バンクーバー:約 $600

上記は目安となり、場所や家の条件によって変わります。

生活費は自炊か外食か、その方のスタイルによって大きく異なります。人によって月$300〜600、オーストラリアに比べると生活費は安めです。

個室で市街に住む場合4週間(オーストラリアの家賃は週料金のため)の家賃です。 

シドニー:約 $1,280
メルボルン:約 $1,000
ブリスベン:約 $920

家賃が高いため、同室に2人以上のルームシェアで住む方も多いです、そうすると4週間あたり$400〜ほど下がってきます。

生活費は自炊か外食か、その方のスタイルによって大きく異なります。人によって月$300〜600、カナダに比べると生活費は高めです。

チップ  15%前後  基本的にはなし
仕事 ワーホリの仕事は、レストラン、居酒屋、カフェが多いです。他には、ツアーガイド、留学エージェント、語学学校、日本のフリーペーパー、ファームステイなどがあります。 ワーホリの仕事は、レストラン、居酒屋、カフェ、旅行会社、ツアーガイド、お土産店が多いです。他には、留学エージェント、語学学校、ベビーシッター、ホテルなどがあります。またセカンドワーホリを希望する人を中心に、ファームステイも人気です。
時給 飲食店:$11〜+チップ
ファーム:歩合制

カナダは飲食店ではチップがあります。チップも立派なお給料の一部です。お店によって分け方は様々、面接できちんと確認しましょう。

またカナダのファームは歩合制のため能力により差が出ますが、最初は時給に換算すると$10を切ることもあります。

飲食店:$17〜
ファーム:$22〜

飲食店の$17以上は法律を守っているローカルのお店の場合です。英語力がないとローカルのお店で働くのは難しく、多くの人が法律を守らない$10〜13のお店で働いています。

高い時給を当てにしてくと大変です、資金には必ず余裕を持ちましょう。

人種差別 差別が少なく、アジア人でも暮らしやすい国です。トロントやバンクーバーなどの都市部では差別を感じたという声はほとんど聞きません。ただ一部の都市や人によってはあります。 シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの中心部では少ないですが、郊外や一部のエリア、都市によってはまだ白豪主義の名残があります。怖い思いをした、強い差別を感じたとの声も聞きます。
進学 どちらの国でも大学、カレッジへ進学する留学生は多く、語学学校の進学コースも充実しています。
LGBT  LGBTフレンドリーな国として有名なカナダは、全土で同性婚が認められています。LGBTの人にはとても暮らしやすい国です。 オーストラリアもLGBTの認知度は高い国です。仕事や生活でも差別を受けることは少なくなってきています。同性婚は認められておりません。

オーストラリアの文化や国が好き!マリンスポーツやビーチが好き!という方は、カナダでは満足できないと思いますので、オーストラリアに行くことをおすすめします。ただ特に国に好き嫌いがなく、英語を学ぶことが一番の目的というのであれば、アメリカ英語をずっと習ってきた日本人にとってはカナダのほうが学びやすいでしょう。生活費もカナダの方が安めですので、留学費用もおさえられます。

英語で選ぶならカナダ?

オーストラリアは、私たちが学校で勉強したアメリカの単語や発音とは異なり、慣れるまでに苦労する方も多いです。また英語はどうしても住んだ国の英語が身につきますので、オーストラリアに住めば、独特の発音・アクセントになります。

英語は多くの国で話される言語なので、どこかの国の訛りがあることが良い悪いはということは、もちろんありません。ただ世界的には英語と言えばアメリカ英語、イギリス英語が二大標準と考えられています。日本の英語教育でもアメリカ英語が主流ですし、アメリカの経済の影響を強く受けていることもあり、アメリカとの取引が多い企業も多いでしょう。となると、アメリカ英語に近いカナダで英語を学ぶことは上達のスピードや将来性においても、アドバンテージが高いと思います。

治安・生活

どちらの国も比較的治安がよく、大きな都市であれば交通機関も整っています。お店やレストラン、コンビニなども多くあり、日本とあまり変わらない生活ができます。ただ置き引きやひったくりなどの軽犯罪は日本より多いので注意してください。

インターン・ボランティアならオーストラリア?

インターンシップ事情

インターンシップは、カナダよりオーストラリアの方が条件が整っています。

カナダのインターンシップは条件が厳しく、年々法律も変更されています。現在は語学学校でのインターンシップはできず、カレッジや専門学校でのプログラムとなります。ただし一部の語学学校ではボランティアプログラム等という名前で、インターンシップと実質同じプログラムが開催されています。

一方オーストラリアは中級以上の英語力があれば、学校のプログラムにて参加することができます。

またどちらの国もオフィスワークは基本的に無給で、インターン先は一般企業やNPO法人です。レストランやホテルのクリーニングなどは有給の場合もあります。

ちなみにインターンシップについては、一つ注意があります。どちらの国でもオフィスワークのインターンで重要な仕事を任せられることは難しく、あくまでも職場の環境を体験するということになります。もちろん英語力にもよりますが、かなり話せる方でないと、コピーや資料整理ばかりだった、会話の機会がなかったという話も聞きます。

将来仕事で使うための英語のスキルアップをしたいのであれば、インターンシップよりビジネス英語のプログラムがおすすめです。これはどちらの国でも勉強できます。ディスカッションやプレゼンテーションなど仕事に必要な英語のスキルを身につけるだけでなく、各国のビジネス文化なども学べるコースおあります。

ボランティア事情

ボランティアもカナダの場合は学校のプログラムにはほとんどなく、自分で探すことになります。一方、オーストラリアは日常会話が分かる英語力があれば、学校のプログラムで、環境保護、日本語教師、ベビーシッターなど豊富な体験をすることができます。

短期留学や英語力に自信がない方は、学校のプログラムで参加できることは大きな魅力です。ただし長期留学の方は英語ができるようになったら自分の力で探してみるのも良い経験です。自分で探すボランティアでは、英語を使う機会もより多く得られるでしょう。ブロッサの留学資料にトロント国際映画祭のボランティアをした生徒さんの体験談がありますので、ぜひ読んでみてくださいね。

専門科目・資格取得

基本的にはどちらの国でも受講できる科目や資格は大きく違いませんが、国によって少々学びやすさや資格の取りやすさが変わってきます。長期留学で専門科目や資格取得を目指している方はご相談ください。プログラムの内容やその方の状況にもよりますので、個別にご案内いたします。

ワーホリの仕事状況は?

ワーホリの仕事は大きめの都市であれば、カナダもオーストラリアも仕事を選ばなければ生活に困ることはないでしょう。

時給はカナダは安いですが飲食店ではチップがあり、こちらも大事なお給料の一部です。人によっては時給と同じやそれ以上のチップ収入がある人も。オーストラリアはチップはありませんが、最低時給が高いです。ただし高い時給の恩恵が受けられるのはローカルのお店で働ける英語力がある方のみです。英語が話せないと違法な安い時給の仕事しか見つかりません。そして多くのワーホリの方が、違法な安い時給で働いているのが現実です。ちなみにワーホリの方が多く働く日本食レストランも、残念ながら違法な時給のお店がほとんどです。ローカルの高い時給のお店で働きたいのであれば、英語をしっかり勉強し、履歴書を30通くらい持ってお店を回る覚悟が必要です。

またカナダであっても、多くの方が日本食レストランで仕事をしています。もしそれ以外で働きたいということであれば、仕事探しに時間がかかります。どちらの国であっても、現地の仕事の給与だけを当てにせず、ある程度資金は余裕を持って準備しましょう。

人種差別の問題

日本人にとって人種差別は馴染みがないかもしれませんが、世界的に黒人やアジア人は差別を受けるエリアが多くあります。短期留学の方は、学校とステイ先が主な生活の場になるのであまり気にする必要はありませんが、長期間住んだり、ワーホリで働いたりするとなると、人種差別が少ない方が生活しやすいでしょう。

カナダは移民を早くから受け入れてきた歴史があるため表立った差別をする人は少なく、社会的にも強くタブー視されています。そのため一部の都市を除き、とても暮らしやすいと思います。その中でもトロントは移民が多く、1年住んでも人種差別を全く感じることなく、現地の人と仕事や生活をしたという方も多いです。

オーストラリアは白豪主義という強い人種差別の歴史がある国です。近年はシドニーでは比較的少ないですが、それ以外の都市となると、長く住んでいればおそらく多少なりとも感じることはあるでしょう。(日本人同士で生活し、仕事も日本食レストランという場合はあまり感じないかもしれません)たまたま住んだエリアや感じ方にもよるのでしょうが、それなりに大きな都市でも、怖くてあまり外に出れなかったという人もいます。

ただし、これは将来国際社会で働く人にとっては避けては通れない問題です。差別する人ばかりではありません、気にし過ぎず生きていく力も必要です。

 

いかがでしょうか。どちらの国も素敵な国ですので、他にも迷う点はカウンセラーにご質問くださいね。

 

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