70歳にて、長年の夢だった留学を実現!
お名前:Tomiko Tanabe様
留学期間:6ヶ月
時期:2016年6月~11月
都市:トロント
留学時のご年齢:70~71歳
滞在方法:ホームステイ
長年の夢だった!と、70代で長期留学を実現させたTomikoさん、なんと旦那様を日本において(!)の渡航です。(なんてご理解のある旦那様なんでしょう!)とても充実した時間だったようで、帰国後にインタビューさせていただきました。留学中の素敵なお写真もたくさん送ってくれましたので、写真とともに、「海外旅行」ではなく「海外生活」のリアルな体験談をお楽しみください。
留学をしたいと思った理由やきっかけを教えてください
海外旅行を数十回しているにも関わらず、オプションばかりの利用で自分で英語で自由に買い物も出来ませんでした。海外旅行で英語で会話したいため、また2020年に日本でオリンピックが開催されるので、外国人が困っているとき、道案内くらいは出来るようになりたかったためです。
また姪が中学の時、英語が全く出来なくてもニュージーランドに高校留学、大学進学、現地で就職までしました。現在は広島でゲストハウスを経営しており、外国人とペラペラしゃべっております。だからと言って、同じ「英語が出来ない」でも中学生と70歳では英語の伸びや記憶力に差はありますよね(笑)。それでも自分も留学を実現させたいと思いました。
英語留学についてですが、会社を経営しているとき(30数年前から)に、10個以上の夢を書いておりました。ほとんどが10数年で達成しておりましたが、その中の2つが達成していませんでした。
その1つが「英会話が出来るようになる」という夢でした。
いつか英語を勉強しようと思っていましたが毎日が忙しく、なかなか実行出来ませんでした。会社を売却して身軽になったところで何とか夢を実現しようと思ったのです。
ちなみにもう1つは夫と80歳までゴルフを続けることです。これはまだ年齢が来ておりませんので、これからも元気で続けたいと思っております。
留学するにあたって、不安だったこと
中学時代から英語が嫌いで全く勉強していませんでした。留学前にも忙しくて事前の英会話の勉強が出来なかったことです。
ホームステイで楽しかったこと
楽しかった思い出は、まず家族がとてもフレンドリーで、私の誕生日を祝っていただきました。私も娘さんや息子さん、マザーの誕生日など数回、お寿司(のり巻きやお稲荷、ちらしずし等)をつくりました。(このページの最初の写真)
家族と、もう一人、同じお宅にステイしていた日本人の大学生も一緒にトロントアイランド等に遊びに行きました。
マザーは私の好きなレモンケーキをたびたび作ってくれました。それを学校に持って行き 、娘より若い友達にあげると大変喜ばれました。
ファミリーはとても優しく、私の部屋は半地下でとても寒かったのですが、休日などは「台所やベランダで自由に勉強してていいよ」と言ってくれました(友達の場合は土日休日はいつも外出するように言われていました)。
ホームステイで大変だったこと
わたしの場合、6ヶ月間と長期で同じお宅にステイしていたため、ホストファミリーが、夏休みに旅行に出かけ、私が一人で一週間留守番したことがありました。
その際にキッチンのIHのスイッチの切り方が分からず数時間切れなくて、近所の方に助けを求めたハプニングが!(故障ではなく、押し方が弱かっただけでした)
その他、ホストファミリーの14歳の男の子が私の隣の部屋で毎夜ゲームをしていました。普段は10時頃には寝てくれます。しかし7月8月の夏休みの2ケ月間は、夜中まで続きました。夜10時になるとマザーやファーザーが「アンドレ!寝なさい!」と言うのですが、彼がゲームに熱中する度に「ワォ~!」と奇声がうるさく聞こえます。私は眠れない日が続きました。(それで引っ越ししたいと思ったことがありました)
基本的には素直でおとなしい息子さんですが、丁度反抗期でもあり、たまに両親の言うことを聞かないことも・・・。
6月にトロントに着いた時は、ベースメント(半地下)の部屋は寒くて、マザーがひざ掛けを貸してくれました。寒さ対策として、10月には、日本にいる息子から、腰まですっぽり隠れるヒーターを送ってもらいました。(11月末の帰国の時にはそれをトロントで冬を過ごす友達にあげました)
その他ホームステイ先での思い出
食事について、私の家では朝食と昼食はキッチンにあるもので自分で作るとのことでした。ただ、買っておいてあるパンがおいしくなかったので(笑)自分でクロワッサンやフランスパンを買って食べたこともありました。リンゴとバナナは常備してありました。ランチは、夕食の量が多かったので半分残し、翌日学校に持って行きました。
夕食はファザーが作ってくれましたが、私はスパイシーさが強いのが苦手で、時には自分でトマトや果物、レンジでチンするご飯、ラーメン、イタリアンドレッシングなどを買って食べました。また日本にいる夫や息子から雑炊・ゴマドレッシング・日本茶など送ってもらいました。
ステイ先にいた日本人の女子大生は、マザーとよくしゃべっていました。ファミリーとの会話は、私の場合は英語が出てこなくて彼女にSOSすると、ファザーに「自分でしゃべりなさい」と言われたものです(笑)。
マザーはエステを自営、ファザーはお肉屋さんに勤務でした。ファザーといっても、自分の息子と変わらない年齢ですけども(笑)。
帰国時にはホストファミリーがカードを書いてくれました。
通っていた学校について
まず先生やクラスの友達がとても優しかったです。
毎日6時に起きて、7時過ぎにはホームステイ先を出てバスと地下鉄を乗り継いで、約1時間半かけて学校に通っておりました。たいてい学校には1番か2番目に早く着いておりました。3単元の授業を午後の2時20分まで受け、帰宅してからは毎日のhomeworkの問題や日記を、苦戦しながら、時には夜中まで書いておりました。
午後の授業はレベルの上の方たちと合同でしたのでチンプンカンプンでした。その上、学校内では英語しか使用してはいけないことになっていました。私はどうしても理解できない時は同じクラスの日本人にそっと質問しました。
本当に困った時に、ともこさん(学校の日本人カウンセラー)に相談したこともあります。辞書を見てはダメと言う先生がいて、楽しい先生なのですが、その時はさすが先生を変更していただきました。私の英語力不足もあったと思います。
若い子の中には授業料を支払っていながら、午後の授業を受けない生徒がいましたが、私は解らないながら休まずに授業を受けました。お陰様で孫のような友達も沢山出来ました!
留学中に、私の誕生日がきました。学校の友達、それ以外の友達、もちろんホストファミリーに祝っていただき、今までになく何回も誕生パーティーを行いました。
クラスメイトは若い子が多かったので、本当は71歳の誕生日でしたが、ひっくり返して「17歳~!セブンティーン!」なんて言っておりました(笑)。
ハロウィーンもたくさん楽しみました。学校全体、クラス、ホストファミリー、トロントの友人宅でも仮装パーティーを行いました。そこでも私はのり巻きを作りました。写真がたくさんあります。
出発前と帰国後の英語力
入学した時は、質問されてもほとんど理解できなくてレベル0(ゼロ)でした。
例えば going to go to などは、なんで go go と go が何度も出てくるのか?willと同じような意味とは解っていませんでした(笑)。
Homeworkの日記などもスマホの英語辞書に頼りすぎて、いつまでも間違っており、先生泣かせだったと思います。
今でも解らないことはたくさんありますが、今はスマホで調べたことが「これは順番がおかしいな」と思うことが増えてきました。(主語の次には動詞が来るような場合)。
しゃべれなくてもボディランゲージでなんとかなった場面がたくさんありました。例えば、土日になると、地下鉄の工事で、同じ路線でバスに変更になることがありました。私の発音が悪くて通じないとまずいので、いつも地図を持参して出かけました。そして地図を広げ、指さしでどこどこに行きたいと言う。それで意思疎を図っておりました。
学校では、なんと6ヶ月のうち、午前中のクラスは5ヶ月は同じレベルで同じ先生に習い続けました。5ヶ月も同じレベルにいると同じ内容(文法など)が2巡目になりましたが、一度でわからなかったことを繰り返し勉強したので良かったと思います。
さすがにそれだけ長く同じレベルに居続けた生徒はなかなかいなかったようで、先生たちにとっても思い出の生徒となったのでしょうか(笑)私の卒業の時には、学校の先生方がカードにメッセージを書いてくれました。
※多くの生徒さんが毎週のように入学・卒業する学校では、一人の生徒のために先生方が寄せ書きのカードをくれるのはめずらしいです!
楽しみにしていたこと
実は以前の海外旅行でイギリスに行った際、トロント郊外に在住の日本人の方と知り合い、その方に会うのも楽しみのひとつでした。その友達とは、トロント滞在中、食事にもよく行きましたし、ゴルフにも行きました。友達と友達のご主人、その息子さんと4人でのゴルフ。私のゴルフのスタイルをご主人と息子さんが気に入ってくれて。
さらにテニスや野球、フィギュアスケートも一緒に観戦しました。
たまたま同時期に、日本からの友人もトロントに留学。別の学校、別のステイ先でしたが、毎週末のように一緒に市内観光など遊びに行きました。ニューヨークやケベックの旅行なども彼女と一緒でした。
留学サポートについて
寺地さんの説明がわかりやすく、親切丁寧だったのでお願いすることに決めました。
現地では、最初に2日一緒に行動していただき、電車・バスの切符の購入や乗り方、学校とホームスティ先の場所確認、スマホのショップでの契約、銀行でのカードの利用方法、必需品の買物の場所などを案内していただきました。
現地オフィスでのイベントにも参加しました。
誰よりもEnjoyした留学生活!
本当に全く英語ができない私がトロントに行きどうなることかと思っておりました。今になって、あんなにできない私がよくも行ったものだと恐ろしくなって??おります。
でもあの時でないとたぶん行く気にならなかったとも思います。
恥を忍んで英語学校に通い、我ながら6ヶ月よく頑張ったと思います。
授業以外では土曜日、日曜日は友達と食事をしたり、いろいろなところに行きました。CNタワー、美術館、お城、トロントアイランド、トロントzoo、テニス、フィギュアスケート(その時の大会で羽生選手が2位に!)、アイスホッケー、野球の観戦、そして映画も金曜日は5ドルと安いので6回、友達とゴルフを7回、その他モントリオール、ケベックシティ、ナイアガラ、ニューヨークを旅行。
そんな訳で誰よりも私はEnjoyしたと思います。
帰国してから〜その後のお話〜
帰国した翌年(2017年)、学校のVocabulary担当の先生が日本に遊びに来る機会があり、会いました。夫も一緒にニューオータニの日本食レストランで食事しました。
帰国後の翌年の秋(2017年)、私は夫と一緒に、再びトロントに旅行に行きました。
もちろん学校の先生たちやホストファミリーと再会しました。イギリスで出会ったトロント在住の友人宅に一泊、モントリオールで二泊してゴルフを2回、外食などを一緒にしました。ホストファミリー宅ではBBQをご馳走になりました。
夫も一緒に、ホストファミリーや学校の先生たちとたくさんの写真を撮りました。
英語は予習、復習をする余裕がなかったのですが、ノートだけは一生懸命にとっておりましたので、最近見直しております。今も少しずつ勉強しております。相変わらず覚えるより忘れる方が早いですが・・・・。ただし、今になって疑問に思うことも多くなってきました。
あと保険(海外旅行保険)については70歳を過ぎると高かったです(笑)
同年代の方で留学を考えている方へ一言お願いします
年代に関係なく、行きたいと思った時に実行するのが良いと思います。もっと上達してからといろいろな理由を言っていると、行く機会を逃す場合があるのではないでしょうか。
私の場合は、もう少し英会話を勉強してからとも思いましたが、夫も私も元気である時に、でした。
来年二人が元気であるとは限らないと思ったから・・・。今でしょ!!
担当カウンセラー寺地より
最近50代、60代の方からのお問い合わせも増えていますが、これまで担当させていただいた中で最高齢の70代。世間的には「シニア留学」の枠かもしれませんが、シニア世代とお呼びするにはあまりにもお元気でした(笑)。
私が言うのもなんですが、Tomikoさんは笑顔もキャラクターもとてもチャーミングで、渡航前のオフィスでのカウンセリングの時から、私の方がたくさんの刺激をいただきました。長年の夢だったという留学のお手伝いをさせていただけて、とても光栄です。Tomikoさん、素敵な留学体験談をお聞かせいただき、ありがとうございました!