カナダワーキングホリデーの仕事は?
ワーキングホリデーで渡航する人の多くが、現地で何らかの仕事に就くことを考えています。
というのも、ワーホリの場合は現地での収入を含めて予算を立てる人が多いため、現地での収入がないと予算が足りなくなるからです。
もちろん収入面以外にも、帰国後に活かせる経験を積みたい、とにかく英語環境で働いてみたいなどの目的で働く人もいます。その場合は、時給や労働条件よりも環境や経験を優先する人が多いですが、実際に日本人のワーホリメーカーは現地でどのような仕事を得ているのでしょうか。
カナダの場合はワーホリでも半年間通学することができるため、学校に慣れたころにアルバイトを始めるという人もいます。また、カナダのワーホリは就労期間に制限がないため、期間中であれば好きなだけ同じ雇用主のもとで働くことができます。今回は、そんなカナダのワーホリという限られた時間でどのような仕事につけるのか、時給はどのくらいなのかについて、ご紹介していきます。
ワーホリに人気の仕事と時給
日本人のワーホリ渡航者に多い仕事と、その時給についてまずはご紹介します。
カナダの場合、最低賃金は州によって異なりますが、平均は11.40カナダドル($1=92円で計算した場合、約1,048円)程度です。
ワーホリに人気の2都市をおおよその金額で比較してみました。
業種 | 職種 | バンクーバー | トロント |
日本食レストレラン | ウェイター | $9.60〜 +チップ | $9.90〜 +チップ |
日本食レストレラン | キッチンハンド | $11.00〜 | $11.40〜 |
旅行会社 | ツアーガイド | $13.00〜 | $14.00〜 |
旅行会社 | 事務 | $11.00〜 | $12.00〜 |
日系企業 | 事務 | $11.00〜 | $12.00〜 |
ホテル・バックパッカーズ | ハウスキーパー・清掃員 | $12.00〜 | $12.00〜 |
お土産物店 | 販売員 | $10.85〜 | $11.40〜 |
留学エージェント | アシスタント | $10.85〜 | $11.40〜 |
*時給はあくまでもおおよその目安です。上記より時給、それ以上の時給で働ける会社ももちろんあります。
*キッチンハンドやレストランのシェフでもチップがもらえるところもあります。
*ツアーガイドは勤務時間が短いため、時給が高めに設定されています。
その他にワーホリでできる仕事
その他にも以下のような仕事に就いている人もいます。
・データ入力 約$11〜15
・スキー場などリゾートのスタッフ 約$12〜15
・美容師、ネイリスト(有資格者) 約$11〜12+チップ
・ファストフード店スタッフ 約$11〜13
・ファーム $10〜15 歩合が多い(時給にすると最初は$10を切ることも)
美容師・ネイリストなどの専門職は、経歴等によってお給料は応相談というところが多いです。ファームやリゾートも州や仕事内容によって異なり、データ入力や語学学校のマーケターなどは歩合制のこともあります。
レストランやツアー関係の仕事は、求人も多くスタッフの入れ替わりも多いため比較的簡単に見つけられるため、多くのワーホリメーカーがこのような仕事についていると言えます。
州ごとの最低賃金
カナダのここ数年の物価の上昇に伴い、最低時給賃金も上がってきています。金額は各州によって異なりますので、渡航先が決まっている人は州の最低賃金は確認しておくと良いでしょう。
アルバータ州 | $12.20 |
ブリティッシュ コロンビア州 | $10.85 |
マニトバ州 | $11.00 |
ニューブランズウィック州 | $11.00 |
ニューファウンドランド・ラブラドール州 | $10.75 |
ノースウエスト準州 | $12.50 |
ノバスコシア州 | $10.85 |
ヌナブト準州 | $13.00 |
オンタリオ州 | $11.40 |
プリンスエドワードアイランド州 | $11.25 |
ケベック州 | $11.25 |
サスカチュワン州 | $10.72 |
ユーコン準州 | $11.32 |
(2017年7月1日現在)
レストラン等のサーバーやウェイターの時給は、チップでの収入が加味されるため、最低賃金が別で定められてます。(参考 Ontario州、BC州)ただし、チップを入れると最低時給以上にはなることが多いため、収入の目安としては最低時給で計算しておいても問題ないでしょう。
また最低時給賃金の設定が高いのはヌナブト準州ですが、日本人も少なく仕事を見つけるのに苦労する可能性が高いです。
アルバータ州には人気の観光地バンフがあり、バンフで観光に関する仕事に就くワーホリメーカーはたくさんいます。時給も比較的高く設定されていることが多いようですが、観光客の多い時期のみも求人ということもあるため注意が必要です。
ワーホリに人気のバンクーバーがあるブリティッシュ コロンビア州は2017年9月15日から$11.25に、トロントのあるオンタリオ州は2017年10月1日から$11.60に上がることがすでに発表されています。(参考 Government of Canada)
これから渡航する方は、時給1,000円程度を収入の目安として、ご予算を立てておくのがよろしいかと思います。労働時間は、フルタイムの場合は日本と同様に1日8時間、月20日程度働いています。
仕事を見つけやすい都市と時期
前回の記事でも簡単にご紹介しましたが、仕事が探しやすい都市があります。特に求人の多い都市はバンクーバーとトロント、特にバンクーバーは日系コミュニティーがあり、日系の企業も多いため、英語に自信がなくても比較的仕事は探しやすいと言えます。トロントはカナダ最大の都市であり、お店や企業の数がバンクーバーより多いため求人も多くなります。バンクーバーに比べると日本人対象の求人は少なく感じられますが、それでも日本人のワーホリが増えてきているので仕事は見つけやすくなってきています。
カナダは世界各国からの観光客も多く、サービス業を中心とした仕事は見つけやすい傾向にあります。特に観光シーズンには普段より求人が増えます。ホテルやリゾート地での仕事の場合、夏は6~10月中旬、冬は12~4月末が観光シーズンのため、夏は5月ごろ、冬は11月ごろから求人の数が増えてきます。観光業やリゾートでの仕事を検討している場合は、観光シーズンに合わせてワーキングホリデーのスケジュールを立てるのもおすすめです。
夏の現在、カナダは観光シーズン真っ只中です!新しい求人を見つけるチャンスが多くあります。色々なところにアンテナを張って、仕事探しをしてみてくださいね。
カナダワーホリの仕事探しの方法については、こちらの記事もご覧ください。